13.5坪の小さな敷地に建つ都心の二世帯住宅。
ワンフロアはたった10坪でしたが、床を3層以上重ねることで、2世帯がゆっくり暮らせる領域を確保することができました。
1階におばあちゃんの部屋。2階に3人の子ども部屋をはさんで、3階から上が若夫婦のゾーン。限られた予算に対して工夫を重ね、間仕切り壁にはすべて、木のリサイクル材であるMDFの大判の厚板を使用。商社から直接40枚ほど買い付けて、縦て使いして天井と床で留め、壁材としてそのまま裏表ともに仕上げとしました、さらに家具材としても利用しています。
厚さ27mmのいわばムク材の壁ですから、部屋も狭くならず、重いので強さや遮音性も十分。素材の表情も独特で面白い内装となってくれました。また鉄骨造なので、構造材には重量鉄骨を使用していますが、H鋼やデッキプレート、ボルトなどをあらわしにし、そのまま室内空間にみせることで、特長的で豊かなインテリアとなりました。
- 面積
- 敷地面積 :44.5㎡ / 13坪
建築面積 :33.4㎡ / 10坪
延床面積 :118.1m2 / 36坪
- 用途
- 専用住宅
- 構造
- 鉄骨造
- 階数
- 地上3階+ロフト
- 施工
- 株式会社三木組
- 竣工
- 1997年4月