外部に対して閉ざされた典型的な都市型のコートハウス。
外側をRCの躯体で遮断し、内部に中庭を設けることで、施主の要望であった高いプライバシーを確保しながら、明るく快適な住居を実現しました。
特に住まいの中心である2階の広間は、南側のドライなパティオ(光庭)と、北側の緑豊かな中庭という二つの外部空間に接し、明るく開放的な空間となっています。また外からの視線がないので、水回りも庭に面して開くことができました。 建物中央の中庭には、大きなヤマボウシを中心に5O種類ほどの植物を植え込み、季節の変化を感じさせる住まいとなっています。
この住宅は当時としてはまだ珍しい「高気密高断熱」を施した住宅で、開口部には断熱サッシュ(半樹脂製のペアガラス)を使用。さらにRC外壁の外部に厚みのある断熱材を施して、建物をすっぽりとくるみこむことで、 外部への熱負荷を低減。夜間電力を利用した蓄熱暖房機を各所に設置し、RC躯体をそのまま蓄熱体として利用することで、冬でも暖かい、間仕切り壁や扉の少ない開放的な住まいとなっています。
- 面積
- 敷地面積 :165.72㎡ / 50.1坪
建築面積 :90.04㎡ / 27.2坪
延床面積 :142.86m2 / 43.2坪
- 用途
- 専用住宅
- 構造
- RC壁式ラーメン構造
- 階数
- 地上2階
- 施工
- 新行建設株式会社
- 竣工
- 2009年5月